社長です。
無事、浜松へ帰って来ました。
長かったような、あっと言う間だったような一週間でした。
車中から報告のために何枚か写真を撮影しました。
こんな絵では、とても伝わりませんが・・・。
非常に広範囲に渡って、このような状態が続いています。行方不明者の捜索が終了していないエリアでは、がれきの撤去作業を行うこともできません。
海岸にかなり近いエリアにあるアパートです。この高さまで津波が押し寄せたことを物語っています。
テレビでも映像が流れた、陸前高田市の基幹病院である岩手県立高田病院です。ここのスタッフが中心となって、全国から入ってきた医療チームをコーディネートして、陸前高田市の医療体制を運営しています。ただ、中心となるべき医療スタッフ自身が被災者である、という困難があります。
私は4/9〜4/15という日程で訪れましたが、この間に震災一ヶ月を迎えました(震災は3月11日14時46分に発生)。このくらいになると、急性期を過ぎて、亜急性期と言える状態になっていました。医療体制も、救急から、慢性期医療中心へとシフトしてきたころで、「処置、外科的治療」から「投薬」の割合が多くなっていますので、診療所においても、看護師よりもむしろ薬剤師が求められている時期でありました。
私は薬剤師として診療所で調剤業務を行いましたが、限られた薬剤、使い慣れない薬剤が多い環境で、医師も処方に苦慮することもあるようで、広い範囲の薬剤について知るコメディカルとして多少なりとも助言できたのではないかと思っています。
浜松市から、医師、薬剤師、保険師2名、事務員2名という編成で派遣されましたが、本当に素晴らしいメンバーに恵まれたチームでした。
被災地でどの程度の成果を挙げられたか、それが妥当なものだったのか、わからないところもありますが、帰って来た後は、この経験を伝えていくことも、派遣された者の役割ではないかとも思っています。
私が1週間も会社を空けて被災地に行ってこられたのは、ひとえに、社員の皆さんのご協力のおかげです。本当にありがとうございました。
月曜から、元気に仕事に復帰します