こんにちは、中郡店です
宮城県に旅行に行ってきました。
せっかく東北に行くので、旅行のついでにでも 何か震災のボランティアができないかと思い、震災復興・地域支援サークル Re Roots さんを訪ねました。
主に仙台市若林区で被災された農家を中心に支援されている団体です。
ところが、行った日はあいにくの雪・・・
外での作業になるため、その日の活動は中止とのことでした。
その代わりに、被災地を車で案内していただきました。
その様子を、写真で紹介したいと思います。
海岸から少し離れた場所にあった家。津波の跡が屋根の近くにありました。外の瓦礫の上に猫がいます。このお宅で飼われていた猫でしょうか。
小学校のグラウンドは、壊れたバイクでいっぱいになっていました。こちらの小学校には震災直後たくさんの住民の方が避難されたそうです。
農業用水を流すための側溝。本来は腰くらいの高さまで深くなっているそうですが、泥で埋まっています。
荒浜海岸付近。鉄製のガードレールがひしゃげ、群生していた防風林が歯抜けになってしまっている。
荒浜海岸の慰霊碑。最近できたそうです。雪の降る静けさの中 この慰霊碑だけがぽつんとたっていました。かつては、サーフィンをする人たちで華やぐ美しい海岸だったそうです。
この付近は住宅地であったという。家の玄関だけが残っている、不可思議な光景。
住民の方々の願い。
案内して下さったボランティアハウスの方が、言っていました。
普段はもう少し海岸から離れた農地で活動をしているので、慰霊碑に手を合わせる以外は、あえてここに来ることはない。震災当時を思い出して、とてもつらくなるそうです。でも、ここに来ることで 復興への思いを噛みしめてまた奮起するのだとか。
その顔は、とても、強くまっすぐで。
言葉にならなかった。
私は、ただの旅行者で、かつての風景をぜんぜん知らなくて、だからそれを知っている方に比べたらその違いは少ししかわからない。それでも、津波が残した爪痕から感じたのはすさまじいパワーと、恐怖でした。
こんなにひどい津波の跡だけど、震災直後は 見渡す限りすべてが瓦礫で埋まっていたから、今はずいぶん綺麗になったと、ボランティアハウスの方はおっしゃっていました。
こちらは、ボランティアハウスの庭に飾ってあるチェーンソーアート。ふくろうや、クマが可愛い
なんと、流されてきた流木を使って作られたそうです。流木のよくないイメージを、良いイメージに変えたかったそうです。
Re Rootsさんは、震災の時に避難所で協力し合ったことがきっかけで、自然に生まれた団体で、今は若林区で、社会人の方たち数名と、地元の大学生が中心となり長期的な復興を視野においた農業支援をされているそうです。
若林区の辺りは、津波による塩害が比較的少なく、瓦礫を取り除き、土をおこせばまた田畑で作物を育てることができるそうです。
その際に、大きい瓦礫は重機で取り除けても、土の中に埋まっている小さな瓦礫たちは、ひとつひとつ手作業で取り除いてあげないといけない。畑1枚1枚ずつ、全部手作業で。
お話を聞いて、本当に途方もない大変な作業だと思いました。だから、ボランティアの数はたくさん来てくれればくれるほど ありがたい、とのことでした。
ボランティア保険に加入して行くことだけが条件で、あとはどんな人でも、子供でも 受け入れてくれます。予約もいりません。意外に、こういう所って少ないのじゃないでしょうか。
これから春に向けても、そのあとも まだまだ たくさんの活動があるそうです。
今回は お手伝いができずに残念でしたが、今回目にした風景を心に刻み、また来たいと思いました。
遠方から来てくれるとそれだけで本当に嬉しいと、ボランティアハウスの方はおっしゃっていました。
私にできることは、なんだろうと モヤモヤ考えていましたが 一番シンプルなことは!何より 東北に、被災地にずっとずっと目を向けていることなんじゃないか。と 今回の旅行で強く思いました。
「静岡から来ました」って言うだけで ボランティアハウスの方も、観光地のお店のおじさんも、タクシーの運転手さんも とてもとても喜んでくれるんだもん!
また来ます、と誓い ボランティアハウスをあとにしました。
それにしても、自らも被災されているのに ほぼ無休で活動されているボランティアハウスの方々には、頭が下がる思いでした。
ところで、観光もたくさんしましたよ!
伊達家ゆかりの白石城
こんなに美しいのに・・
天守閣にはひび割れが。ここでも震災の影響があったようですね
でも、美味しいものたくさん
仙台大好き